山口栄美「花の絵日記」抄 ―花の絵画展特設会場

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花の絵を描く 〜第10回Web花の絵画展に寄せて〜

                   山口栄美
絵を描くとき。モチーフと目が合う。
自分がお花の中に入り込んで、こちらを見つめている。
モチーフの自分が、こういう風に描いて欲しいと伝えてくる。
モチーフから出たり入ったりを繰り返してる感覚。

『モチーフを観察する』は、基本。『描く』より遥かに『観る』。これは絶対。そして
美しさを説明し過ぎて絵がお喋りになりすぎないように
何度も何度も画面を見返す。

透明水彩絵の具。
濁りを怖がっていると、ちまちました筆使いになって結局、後から色を足すことになる。
やはり初めから思い切り絵の具を濃く溶くことだ。
筆数を極力少なく、モチーフからのメッセージを描ける絵描きになりたい。

お花から漂い流れる生命力。

それを借りて自分を描く。
描く度に遠退き、もどかしい。
その繰り返し。


            

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